この記事の監修 山本 貴大 / ケンテク編集長

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IT導入補助金は中小企業庁が所管する代表的なデジタル化支援策で、2017年度の制度創設以来、累計で50万件を超える交付決定を出してきた。その中で建設業は、卸売業・小売業と並ぶ上位業種として毎年最大規模の採択数を積み上げている。

2024年度(IT導入補助金2024)の交付決定件数は全業種で50,175件。そのうち建設業は10,613件で、全体の21.2%を占め、単一業種として最多だった。施工管理アプリ、電子受発注システム、クラウド会計、勤怠管理といった現場寄りのSaaS導入が制度と噛み合い、中小建設会社の生産性投資を下支えしてきた格好だ。

ところが2025年度(IT導入補助金2025)は局面が変わった。通常枠の採択率は1次の50.7%から3次で30.4%まで落ち込み、年度全体でも37.9%と前年比で約28ポイントのマイナス。インボイス対応類型も94%超から46.2%まで下げ、事務局の審査姿勢が明らかに厳格化した年度となった。本稿では2020-2025年度の公開データを時系列で整理し、建設業が次に取るべき申請戦略までを一気通貫でまとめる。

建設業は5年連続で最多採択業種 — 数字で見る事実

IT導入補助金の業種別交付決定件数で、建設業は2020年度から2024年度まで5年連続で首位を占めてきた。累計で約40,000件規模の交付決定が建設業に流れており、SaaS導入や基盤システム更新の大きな受け皿になっている。

2024年度の採択件数50,175件のうち、建設業は10,613件で全体の21.2%。卸売業(約8%)、小売業(約7%)と比べても突出して高い。2025年度の採択結果でも、3次締切の業種別で建設・土木・工務店・内装業は通常枠で133件、インボイス対応類型で79件と、主要支援事業者のレポート上で最多業種として挙げられている。

建設業が採択上位を占める3つの理由

制度の運用実態から見ると、建設業の高採択が続いてきた背景は3点に整理できる。

1点目は対象者要件との相性の良さだ。IT導入補助金の中小企業の範囲は業種ごとに資本金・従業員規模が定義されており、建設業は「資本金3億円以下または従業員300人以下」の事業者が対象となる。地場ゼネコンから専門工事業、1人親方法人まで幅広くカバーされ、採択母集団が厚い。

2点目は補助対象ITツールの親和性だ。施工管理・工程管理・電子帳簿・勤怠・電子受発注など、中小建設会社が現場DXで欲しがるソフトウェアの多くが事務局登録ITツールに揃っている。汎用SaaSではなく、ANDPAD、Photoruction、ダンドリワーク、建設SaaS系の会計・勤怠が複数エントリーしていることが採択件数を押し上げている。

3点目は制度テーマと業界課題の重なりだ。2022-2024年度はインボイス制度対応が補助金設計の柱で、紙ベースの受発注が根強い建設業は申請ニーズが高かった。2026年度から名称が「デジタル化・AI導入補助金」に変わる中でも、建設業の人手不足解消とAI活用は政策の焦点に据えられている。

出典: サービス等生産性向上IT導入支援事業『IT導入補助金2025』の概要 令和7年10月 — 中小企業庁 出典: 交付決定事業者一覧および交付申請件数2024 — 中小機構 IT導入補助金事務局

建設業と他業種の採択件数比較(2024年度)

2024年度の業種別交付決定件数を上位順に並べると、建設業のボリュームが突出していることがよくわかる。

順位業種交付決定件数全体シェア
1建設業10,613件21.2%
2卸売業・小売業約7,800件約15.5%
3製造業約6,900件約13.7%
4宿泊業・飲食サービス業約4,200件約8.4%
5医療・福祉約3,500件約7.0%
その他約17,100件約34.1%
合計50,175件100%

2位以下の業種が5,000〜8,000件規模で横並びする中、建設業だけが10,000件超のレイヤーに抜け出している。これはSaaSベンダー側が建設業向けラインナップを手厚く用意してきた結果でもあり、補助金のエコシステムが業界の構造と一致してきた証左だ。

2025年度の採択率急落(55.4%→37.3%)— 何が変わったのか

IT導入補助金2025は、制度史上で最も審査が厳しくなった年度だ。通常枠とインボイス対応類型を合算した全体採択率は、2024年度の約69.9%から2025年度の約43.8%へと、約26ポイント低下した。通常枠単体では1次50.7%、2次41.1%、3次30.4%まで落ち込み、年度末の8次締切でも35.9%にとどまっている。

この急落は単一の要因ではなく、需要増・予算制約・審査基準変更の3つが同時進行した結果だ。

申請件数が前年の2倍近くに膨張

2024年度通常枠の申請件数は25,140件だったのに対し、2025年度は公開時点で21,149件と枠別では近い水準。ただしインボイス対応類型は46,394件→49,186件へ増加し、両枠合算では前年を上回る規模になった。申請の質が下がったわけではないが、分母が増えた分だけ相対的な採択率が下がる構造は避けられなかった。

中でも再申請・再々申請の増加が顕著だ。不採択者が次回締切に再提出する流れが定常化し、事務局側は重複審査の工数が膨らんだと推測される。

予算規模の実質横ばいと単価上昇

2024年度のIT導入補助金予算は一般会計・補正合算で1,000億円規模、2025年度も同水準を維持したが、AIツールの追加など対象範囲拡大で1件あたりの補助額が増える構造になった。予算制約の中で採択件数を伸ばすのは難しく、結果として採択率が下がる。

審査基準の厳格化

中小企業庁が公表したFAQと公募要領の変化を追うと、事業計画の具体性、導入効果の定量見込み、賃上げ要件の審査が明らかに強化されていた。とくに「従業員1人あたりの労働生産性向上見込み」の記述が粗い申請は、2024年度までは通っていても2025年度は不採択が増えた。

出典: IT導入補助金2025の概要(令和7年10月) — 中小企業庁 出典: 「IT導入補助金2025」7次締切の採択結果 — 中小企業庁

建設業への影響 — 採択率低下の直撃

業種別の採択率は公表されていないが、建設業は申請母集団が大きい分、絶対数の不採択が他業種より多くなっている。2025年3次締切通常枠で建設・土木・工務店・内装業の採択が133件だった一方、不採択の見込み数は200件超と推定される。「去年なら通った計画書」が今年は落ちる、という現象が最も起こりやすかったのが建設業だった。

この状況で通ってきた計画書には共通点がある。工程表・図面・受発注の紙運用がどれだけ工数を生んでいるか、導入後にどれだけ時間・人件費が削減できるか、という具体的な数値設計がきちんと書かれている。逆に「業務効率化を図る」「生産性を高める」といった抽象的な表現でまとめた計画書はほぼ通らない年度になった。

枠別の採択率比較 — 通常枠・インボイス枠・セキュリティ枠

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IT導入補助金2025は5つの申請枠で運用された。枠ごとに審査基準と採択率が大きく異なるため、建設業の申請者がどの枠を選ぶかは採択確率に直結する。

2025年度 枠別の採択実績

以下は公開されている申請数・交付決定数から算出した2025年度通期の数値だ。

申請枠申請数交付決定数採択率最大補助額
通常枠21,149件8,031件37.9%450万円
インボイス対応類型49,186件27,804件46.2%350万円
セキュリティ対策推進枠730件360件49.3%150万円
複数社連携IT導入枠8件6件75.0%3,000万円
インボイス電子取引類型0件0件350万円

通常枠が最も採択率が低く、セキュリティ対策推進枠・複数社連携枠は母集団が小さいため採択率が高い。建設業がボリュームを占めるのは通常枠とインボイス対応類型で、両枠を合わせると年度で約35,800件の建設業交付決定があった計算になる(申請者構成比から推計、ケンテク調べ)。

通常枠の締切回別推移

通常枠は締切ごとに採択率が上下し、1次から徐々に下落するトレンドが明確だ。

締切申請数採択数採択率
1次2,979件1,511件50.7%
2次3,516件1,447件41.1%
3次3,856件1,174件30.4%
4次2,742件935件34.0%
5次2,976件1,103件37.0%
6次2,624件931件35.4%
7次2,456件930件37.8%
8次推計 —推計 —35.9%前後

1次が最も通りやすく、中盤以降は横ばい。建設業の実務観点では、申請書の完成度が同じなら早めの回に出した方が有利という傾向がはっきりしている。

インボイス対応類型の締切回別推移

インボイス対応類型は通常枠より採択率が高く、安定して40%台を維持した。

締切申請数採択数採択率
1次6,446件3,710件57.5%
2次7,609件3,592件47.2%
3次8,270件3,346件40.4%
4次6,584件2,852件43.3%
5次6,670件3,161件47.3%
6次7,464件3,355件44.9%
7次6,143件2,808件45.7%
8次6,843件3,076件44.9%

インボイス対応類型は、小規模事業者に対する補助率が3/4(2024年度までは最大4/5)と手厚く、申請のインセンティブが強い。建設業でも1人親方や10名規模の工務店の申請が大量に出され、通常枠との役割分担が明確になった。

数値はIT導入補助金事務局の公表値(2025年度7次締切時点、中小企業庁 採択発表ページ)をもとに再構成。

セキュリティ対策推進枠 — 狭いが通りやすい

セキュリティ対策推進枠は、サイバーセキュリティお助け隊サービスの導入費用を補助する枠だ。対象サービスが限定的なため申請数が少なく、2025年度通期で730件の申請に対し360件が採択された。

締切申請数採択数採択率
1次7件7件100%
2次164件89件54.2%
3次75件31件41.3%
4次114件50件43.8%
5次100件48件48.0%
6次106件47件44.3%
7次77件42件54.5%
8次87件46件52.8%

建設業でも、現場写真・図面・契約書をクラウドに保管する会社ではセキュリティお助け隊の導入が進んでいる。申請母集団が小さいため、要件に合致すれば採択確率は高めだ。

年度別・枠別の採択件数データ

2020年度から2025年度までの採択実績を俯瞰すると、制度が段階的に拡大し、2024年度にピークを迎え、2025年度で審査が引き締まった流れが読み取れる。

全体採択率の時系列推移

年度全体採択率主要枠採択総件数
2019年度28.8%通常枠のみ約7,100件
2020年度非公表(特別枠:約75%推定)通常枠・特別枠約30,000件
2021年度59.2%通常枠・低感染リスク型ビジネス枠約35,000件
2022年度73.9%通常枠・デジタル化基盤導入枠約55,000件
2023年度75.9%通常・インボイス・セキュリティ約65,000件
2024年度69.9%通常・インボイス・セキュリティ・複数社50,175件
2025年度43.8%通常・インボイス・セキュリティ・複数社36,201件

2022-2023年度のピーク時は、デジタル化基盤導入枠(2023年度で廃止しインボイス対応類型に改組)の採択率が85%超と突出して高く、全体を引き上げていた。2024年度は通常枠の厳格化で全体が下がり、2025年度はさらに一段落ちた格好だ。

建設業の採択件数推移

建設業だけに絞った採択件数は、事務局の業種別集計の一部と支援事業者レポートから推計すると以下のようになる(ケンテク推計を含む)。

年度建設業採択件数全体採択件数建設業シェア
2020年度約4,800件約30,000件約16.0%
2021年度約6,200件約35,000件約17.7%
2022年度約9,800件約55,000件約17.8%
2023年度約11,200件約65,000件約17.2%
2024年度10,613件50,175件21.2%
2025年度約8,000件(推計)36,201件約22.1%

シェアは年々上昇し、2024年度には21%を突破している。絶対件数ではピーク(2023年度)から落ちているが、全業種に占める割合は上がっているため、「建設業のIT化そのもの」はむしろ制度内で比重を増してきた。

導入カテゴリ別の推移 — 施工管理・会計・勤怠の導入トレンド

建設業のIT導入補助金活用を導入カテゴリ別に見ると、2020年度以降で勢力図が大きく変わっている。

カテゴリ別の交付決定件数(建設業、推計値を含む)

導入カテゴリ2020年度2022年度2024年度主要プロダクト例
施工管理・現場管理約1,400件約3,200件約3,800件ANDPAD、Photoruction、ダンドリワーク
会計・財務・インボイス対応約1,100件約2,500件約3,100件弥生会計、freee、マネーフォワードクラウド
勤怠管理・労務約600件約1,400件約1,600件KING OF TIME、ジョブカン、クロノス
電子帳簿・電子契約約400件約900件約1,200件電子印鑑GMOサイン、クラウドサイン
見積・原価管理約700件約1,200件約1,400件どっと原価、ガリバー、工事原価PRO
CAD・BIM・図面管理約300件約400件約500件ARCHITREND、A’s、Rebro
その他(CRM・マーケ等)約300件約200件約1,013件SFA、MA、ECカート各種

施工管理SaaSは2020年度比で約2.7倍に伸び、建設業のIT投資の中核になった。一方、会計・インボイス対応は2023年10月のインボイス制度開始を挟んで急増し、2024年度には施工管理に次ぐボリュームを占めている。

建設業の導入パターンの典型

現場レベルの肌感覚として、中小建設会社の申請パターンは3つに類型化できる。

パターン1は、施工管理SaaS + 電子帳簿の組み合わせ。職人50名規模までの工務店・専門工事業で最も多く、年商5〜20億円レンジの申請者がここに集中している。月額3〜8万円のSaaS複数本を3年分補助対象として申請し、補助額は150〜300万円に収まるケースが多い。

パターン2は、会計・労務・勤怠のバックオフィス一新型。1人親方法人や10名未満の小規模事業者に多く、インボイス対応類型を使って補助率3/4で攻める。補助額は50〜120万円の小口申請だが、採択されれば実負担が大幅に抑えられる。

パターン3は、年商30億円超のゼネコン・サブコンがCAD/BIM・原価管理システム・ERPを同時に入れ替えるケース。通常枠で最大450万円の補助を取りに行く大型申請で、事業計画書の品質が採択率に直結する。

どのパターンでも共通するのは、「現場の紙 → クラウド」「個人PCのExcel → SaaS」という置き換えストーリーが核になっていることだ。事務局の審査員もこの構造を想定しており、現状の業務フローをどれだけ具体的に書けているかが採択の分かれ目になる。

業種別ランキングと建設業のポジション

2024年度の業種別交付決定件数ランキングで建設業は首位、2025年度も主要締切で最多業種として言及される状況が続いている。他業種との比較で見えてくる建設業のポジションを整理する。

上位10業種の比較(2024年度)

順位業種件数シェア主な導入目的
1建設業10,613件21.2%施工管理、インボイス、勤怠
2卸売業・小売業約7,800件約15.5%POS、EC、在庫管理
3製造業約6,900件約13.7%生産管理、原価管理
4サービス業約5,200件約10.4%予約・顧客管理、会計
5宿泊業・飲食サービス業約4,200件約8.4%POS、予約、インボイス
6医療・福祉約3,500件約7.0%電子カルテ、会計
7運輸業・郵便業約2,800件約5.6%配車、勤怠、会計
8不動産業約2,200件約4.4%CRM、会計、電子契約
9情報通信業約1,900件約3.8%プロジェクト管理、開発
10教育・学習支援業約1,400件約2.8%LMS、会計

建設業は2位の卸売業・小売業と比べても約1.4倍の件数差がある。しかも卸売業・小売業はPOS・ECなど横断的な需要が強い領域で、1社あたりの申請単価は小さい。建設業は施工管理SaaSの単価が高く、補助額ベースでも制度全体の20%超を占めている可能性が高い。

建設業内の業態別シェア(推計)

建設業は日本標準産業分類のE分類で、総合工事業・職別工事業・設備工事業の3区分に分かれる。採択件数を業態別に推計すると次のような分布になる。

業態区分2024年度件数(推計)構成比特徴
総合工事業(ゼネコン・工務店)約5,100件48%施工管理・原価管理の大型申請
職別工事業(専門工事業)約3,700件35%勤怠・会計・インボイス対応
設備工事業(電気・管・空調)約1,800件17%工程管理・見積・勤怠

総合工事業(工務店・ビルダー系を含む)が半数を占め、専門工事業が3分の1強、設備工事業が残りという構成。地場ゼネコン・住宅工務店のSaaS導入需要が制度のコア需要になっている。

採択データから読み解く2026年度の申請戦略

2026年度から制度名称が「デジタル化・AI導入補助金」に変わり、AIツールへの加点と賃上げ要件の実効性強化が進む。2025年度の採択データから読み取れる戦略ポイントを3点にまとめる。

戦略1 — 早めの締切に出す

2025年度通常枠の採択率は1次50.7% → 3次30.4%と、締切が進むほど下がる傾向が明確だった。1次は申請総数が少なく、採択数の絶対枠が相対的に大きい。2026年度の1次締切(2026年5月12日予定)は最も狙い目となる可能性が高い。

ただし1次は事務局側の運用も不安定で、ITツール登録が追いつかないケースがある。事前にベンダー側の登録状況を確認してから申請する必要がある。

戦略2 — 事業計画書の定量記述を厚くする

2025年度の審査厳格化で最も効いたのが、事業計画の具体性評価だ。以下の3点が定量的に書けている申請は採択率が明らかに高かった。

  • 現状の業務時間 — 月当たりの工数を役割別に集計(現場監督○時間、事務○時間)
  • 導入後の削減見込み — SaaS機能ごとに削減工数を分解(写真共有○時間、工程調整○時間)
  • 労働生産性の向上率 — 従業員1人あたり付加価値額の3年後見込み(%表記)

2024年度までは「業務効率化」「ペーパーレス化」といった抽象語でも通っていたが、2025年度以降はこの書き方は通らない。

戦略3 — AI活用の加点を取りに行く

2026年度から、AI機能を持つITツール導入に加点が入る。建設業で該当するのは、AIカメラ連動の安全管理システム、AI工程自動生成(ANDPADの新機能等)、AI見積支援ツールなど。AIツール単体では採択率が上振れしにくいが、既存SaaSと組み合わせた申請は加点の恩恵を受けやすい。

AI加点の具体的な配点は公募要領で示されるが、2026年度の公募要領公表時点では「加点対象ITツールを導入する場合に所定の加点」という書き方にとどまっており、実際の倍率は1次締切の採択結果を待って見極めることになる。

出典: デジタル化・AI導入補助金2026の公募要領 — 中小企業庁

建設業が2026年度に使うべき具体的な申請パターン

ケンテクが150社超のマーケティング/コンサルティング支援と認定支援機関との連携で把握している申請パターンから、2026年度に推奨される組み合わせを3つ挙げる。

第1に、年商5〜20億円の中規模工務店は、施工管理SaaS(ANDPAD・Photoruction等)+ AI工程支援機能 + 電子帳簿 の3点セットを通常枠で申請する。補助額200〜350万円、採択確率を引き上げやすい組み合わせだ。

第2に、1人親方・小規模専門工事業は、インボイス対応類型で会計 + 勤怠 + 電子契約 を申請する。補助率3/4で実負担が抑えられ、小規模事業者向けの加点も取りやすい。

第3に、年商30億円超のゼネコン・サブコンは、ERP + 原価管理 + BIM連携 を通常枠で申請する。事業計画書の品質が採択率を決める領域なので、認定支援機関や補助金コンサルタントの活用が現実的な選択肢になる。

補助金の制度設計上、「建設業は通りにくい」ということはない。むしろ毎年最多採択業種であり続けているように、事業計画書の作り方さえ間違えなければ採択の絶対数は確保できている領域だ。2025年度の急落は制度全体の引き締めによるもので、建設業固有の逆風ではない。

参考情報

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